徒然なるままに読んだ本の感想を綴ります。
タイトル:シルクロードの滑走路
著者:黒木亮
エネルギーや巨大投資銀行を書いた方ですね。
商社志望者や投資銀行を目指す学生にはぜひ読んでいただきたいです。
実際に投資銀行や総合商社に勤務されていたそうです。
それ故、内容も詳しく書かれています。
物語は民主化直後のキルギスタンで某総合商社がキルギスタンの航空会社に
航空機をリースする困難を描いています。
キルギスタンという国の成り立ちの説明もあるので、地理の勉強になります。(笑)
キルギスタンは民主化するまでは、ソ連の一部で共産圏だったこともあり資本主義である日本の商習慣は通用しません。主人公の小川は、投資銀行のパートナーと共に取引を成立させようとしますが、なかなかうまくいきません。粘り強く交渉していくことで、何とか取引を成立させます。
要約するとこんな感じですね。
私もまだ働いたことがないのでわからないのですが、とにかく新興国や商習慣の異なる国との取引は大変なんだなって思いました。言語の壁もあって上手くコミュニケーションがとれなかったりする場面も出てきます。
そんな商社のダイナミックさと過酷さを描いた一作になります。
専門用語がかなり多いので頭がパンクしそうになります。(笑)
しかしながら本の最後には、
専門用語の説明や本に出てくるビジネスススキームの解説もあるので
なんとか読めると思います。ぜひ読んでください。
理系院生から総合商社パーソン
技術と経営のできる人材を目指すブログです 理系院生の就活事情、小金稼ぎ事情等をお伝えします 書評、戯言、海外、駐在ライフなどを呟きます 最強のビジネスパーソンを目指します 最終的には技術と経営の分かる人材を増やし、技術立国日本再生の一助になればと存じます
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