こんばんは!今日も総合商社比較シリーズの5社目に行きたいとこなんですが
恒例の書評をしたいと思います。
今回読んだ本は「エネルギー(下)」です。前回のブログでも一度、紹介して事がある「エネルギー」の下巻ですね。著者は、黒木亮さんです。過去に投資銀行、総合商社で働いたことのある方で、非常に綿密に取材をして本を書いていらっしゃるなあと毎度感心しています。なので、参考文献の数が多いですね。
エネルギーは、1996年頃~2008年の世界の石油やLNGなどのエネルギーにスポットを当てた本です。
主に、三つの話が同時進行していきます。
1.トーニチ(トーメン)がイランで石油ビジネスに取り組む話
2.五井商事(三菱商事)、東洋物産(三井物産)がサハリンでLNG開発に取り組む話
3.中国のCAO(China aviation oil)がエネルギー取引で大儲けして、その後失墜する話
1に関しては、下位総合商社であるトーニチがなんとかして、資源エネルギー庁、国際協力銀行と協力して、石油開発に乗り出そうとしますが、親会社であるトミタ自動車
こんな感じですね。当時は9.11などの映鏡でアメリカと中東諸国が仲悪くなりました。そういった地政学リスクがビジネスに影響するんだと学びました。
2に関しては、日本のエネルギー問題を解決するために、五井商事、東洋物産らがロシアのサハリンでLNGを調達し始めます。しかし、環境問題が懸念され環境保護のNGOから反対されたり、EBRDからの融資が遅延したりなど、、、国家プロジェクトは本当に大変なんだなと思いました。10年近くかけてやっと成功するという、、資源ビジネスの難しさを感じました。
3に関しては、専門的な知識が必要であったりして、完全に理解にできなかったんですけど(笑)
まあ、簡単に言うと投機的取引をやり続けるといつかは痛い目に合うってことですね。一時的には儲けは出ますが、息の長いビジネスにはならないと学びました。
今の仮想通貨もそうですよね、仮想通貨のもつ技術に注目しないで、金儲けの手段と見ちゃってますよね。。
以上です。。かなり濃い本でした。。雪降りぬ。
理系院生から総合商社パーソン
技術と経営のできる人材を目指すブログです 理系院生の就活事情、小金稼ぎ事情等をお伝えします 書評、戯言、海外、駐在ライフなどを呟きます 最強のビジネスパーソンを目指します 最終的には技術と経営の分かる人材を増やし、技術立国日本再生の一助になればと存じます
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