久々の投稿になります。白い巨塔がまもまく読み終わろうとしている管理人です。
明日は初学会でして、地味にワクワクしております。最近は外資就活ドットコムの内定者課題図書を読んでいる今日です。卒業旅行行かない分、たくさんインプットして同期に差をつけたいですね(笑)。その課題図書から1冊ご紹介したいと思います。
タイトル 経営論
著者 宮内義彦
宮内さんはニチメン(双日)からオリックスへ行き、社長や会長を務めた経営者です。富士ゼロックスやあおぞら銀行の取締役を兼任しました。 今から40~50年前にアメリカ留学をしているエリートなお方です。
ちなみにこの本は3部構成になっていて、第1部はこれまで日本の経済体制について、第2部は21世紀の経営、第3部は21世紀の雇用について書かれています。まだ1部しか読んでませんが、書評を書きたいと思います(笑)。
宮内さんは、経済体制には3種類あると述べています。それらは官営経済、統制経済、市場経済です。
最初に述べた官営経済は、所謂社会主義国家で行われる経済体制です。国が企業を管理し、さらに製品の生産量を調製するガチガチ規制の経済体制です。1990年頃にソ連が崩壊したことから分かるように、官営経済は成長性に乏しいものでした。国に企業活動のあらゆる主導権を握られているので、どんなにがんばっても私財は増えませんからね(笑)。そりゃ労働者も働く気がなくなって、国の経済も発展しません。
次に統制経済についてですが、これは戦争中に戦争を上手く遂行するために作られた経済体制です。
企業の自由度の観点からは、官営経済と市場経済の間です。それなりに企業活動の自由はあります。
戦争中は、国が主導となって軍需産業に資金をどんどんつぎ込みました。官営経済のように国営企業化するまでには至りませんが。このように国がある程度企業活動の方針を定める体制です。
戦後も統制体制が踏襲されました。統制経済の1つの傾斜生産方式によって、鉄鋼、造船、化学などの重厚長大型産業に資金をつぎ込みました。逆に観光、ホテルなどのレジャー産業には、お金を積極的に融資をしませんでした。
まあ戦後まもなくは、この経済体制でよかったと思います。まずは鉄鋼、化学、造船などが育たないと国が発展しませんからね。しかし、この国によって規制された統制経済は1990年代頃まで続きました。例えば、規制の強い銀行業などがそうでした。護送船団方式と呼ばれる方式で競争力のない銀行を守ってました。そのため1950年~1990年代までは銀行はつぶれない安定した就職先だったんですね。今では考えられないですね(笑)。今では地銀の統合や再編が相次いでおり、銀行業の将来性が乏しいですよね。
市場経済は言うまでもないですよね。自由な競争を許す経済体制です。企業間の競争を激しくして、消費者にとって良いサービス、製品を届けることを命題とします。弱い企業はつぶれていくので、貧富の格差が大きくなります。the資本主義って感じですね(笑)。アメリカはこの傾向が強いです。カーター大統領、レーガン大統領の時代から規制撤廃をし続けてきました。
結論から言うと、日本はもっと早く規制の強い統制経済から規制の弱い市場経済に移行するべきだったのです。そのせいか1990年から現在に至るまで、日本は経済成長率が低いままです。
2018年の今は政府がサンドボックスを呼ばれる規制緩和地域を作っています。そこでは、他の地域と異なり特別に自由な企業活動ができます。
まあ昨今の仮想通貨事業のように、規制を緩めすぎるのもどうかと思います。とどのつまり、規制のバランスが大事なんでしょうね(笑)。
理系院生から総合商社パーソン
技術と経営のできる人材を目指すブログです 理系院生の就活事情、小金稼ぎ事情等をお伝えします 書評、戯言、海外、駐在ライフなどを呟きます 最強のビジネスパーソンを目指します 最終的には技術と経営の分かる人材を増やし、技術立国日本再生の一助になればと存じます
2コメント
2018.03.18 03:56
2018.03.13 01:48